相続が発生してまずしたいことは,
「相続人の特定,被相続人の遺産の把握」
相続手続においては,とても重要なことのように感じます。
相続人が誰なのかをしっかり調査し,把握し,相続財産もしっかり調査をしつくし,
全ての要素の確定させること。
各種の相続に関する手続を執り行うことが可能となってくるからです。
これが正確でないと,後々トラブルの原因になる可能性がありますので,
注意をしてください。
後から後から相続の遺産が出てきたり,他にあるんじゃないの?などど余計な不信感を与える可能性もあります。
また,完全に漏れていたらまた,手続が完了後に,改めてその財産にだけ手続をし直さなければならない,ってことになります。
家族であっても,生きている間に財産のことを話している家庭はごく一部でしょう。
個々の財産について知らない家族は非常に多いと思います。
一個一個相続の遺産の証拠を辿って,しっかりと確認し,確定していきましょう。
相続の遺産は,大きくは不動産,動産と分けられ,動産は,預貯金,株式・証券,自動車,その他などのように分けられる。
ここでは,(1)不動産,(2)預貯金について考えます。
(1)不動産
不動産の調査に使わせる書類は,権利証,全部事項証明書(いわゆる登記簿謄本)があります。
大変参考になると思います。
つづいて,固定資産課税明細書というのが毎年5月頃送られてきます,一定の土地又は建物を持っていれば。それは,その所有者の全ての不動産を名寄せしていますので,不動産全部を把握することができます。
それがない場合は,市町村の税務課や固定資産税課などに行って,
名寄帳を発行してもらいましょう。課税明細書と同様のものを確認することができます。
発行にお金300円位がかかります。
登記されている不動産か登記されていない不動産かを判別できるので,
どれが相続登記を必要とするかが分かります。
必要な場合は,司法書士に依頼するとよいと思います。
(2)預貯金
保管されている全ての通帳や届いている全ての郵便物をチェックしましょう。
その中で,金融機関名が記載されていれば,ひとつの手がかりです。
金融機関名が分かったら,まず,各社の相続センターなど統括部門に電話するか,
通帳に記載された各社の支店に電話し
,「相続の関係で・・・・」と伝えましょう。
その後速やかに,死亡と分かったため,口座凍結となります。
注意してくださいね。
ネットバンクなどは,通帳がないので,判明するのが難しいかも知れませんね。
メールを見ることができれば探しましょう。
亡くなってからだと分からなくなってしまうことは非常に多いので,
被相続人と生前に整理をすることって重要だなって改めて思います。
探した金融機関名へ相続の関係で,連絡をしたら,
まず,残高証明書を取得することをお勧めします。
通帳に記載されていない口座等もあることがあり,
意外な金額でびっくりすることも多々あります。
手数料がかかるので,残高証明書の交付はお好みでしてください。
判明した金融機関のものは,大方はっきりするでしょう。
だが,被相続人と疎遠だったりして,亡くなった時に,
通帳等が紛失させてられる場合や窃盗にあう場合もあります。
その場合どうするか?
しらみつぶしに近くの金融機関を当たるという手もあります。
するかしないかはやはりその人次第です。
株式や証券も似た感じで検索してみましょう。
調査で分かった財産は,財産目録にまとめ,遺産分割をしっかりしましょう。
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行政書士・土地家屋調査士 鈴木良剛 春日井市・高蔵寺